効果モンスター 星3/闇属性/アンデット族/攻1000/守 0 【条件】このカードを召喚したターンに発動できる。 【効果】自分の墓地の通常モンスター(アンデット族/攻撃力0)1体を選んで手札に加える。
メガロードパックで登場した闇属性・アンデット族の下級効果モンスター。
召喚したターンに攻撃力0のアンデット族通常モンスターをサルベージする効果を持つ。
デメリット無しのサルベージ効果でハンド・アドバンテージを稼げる。
厳密に言うとこのカードの召喚により手札を1枚消費しているため手札は結果的に増えておらず、手札消費無しで1体のモンスターを出せるという点が強みとなる。
しかし、効果自体はよりサルベージ範囲が広く、条件も緩く墓地を肥やすことも可能な《手摘みドラコ》の下位互換である。
差別化要素としてはステータスに注目することになる。
アンデット族である点や攻撃力1000で最低限の戦闘をこなせる点、《悪夢再び》に対応すると言った利点がある。
しかし、アンデット族はこのカードの強みを活かせないカードやより優秀な選択肢が豊富なため、そちらですら《手摘みドラコ》などに有用性が劣りやすい。
まず、アンデット族はサルベージより蘇生を得意としており、蘇生では効果を使えないこのカードと相性が良くない。
アンデット族で手札コストを要求するのが最上級モンスターの《冥骸デッド・ルーラー》やコストに使えない《ゾンビ・ファイヤーワーク》と言ったこのカードを活かせない物ばかりなのも評価を落とす。
サルベージ先のアンデット族の固有の用途も《ビックリ・ゾンビクトリー》の条件を満たすぐらいであり、あちらの強化をほぼ活かせないためアタッカーにもなる《メデューサの亡霊》などと比べて噛み合っていない。
リリース確保要員としては攻撃力が上回り蘇生先の質も優れる《天始の怪依》・《封拳のキョシー》の存在が厳しく、特に後者は《悪夢再び》にも対応する。
叛骨と組ませる場合は活用できるが、《叛骨のスフレース》を蘇生できる《天始の怪依》の方がより優秀な他、アンデット族を条件で指定しないため《手摘みドラコ》でも問題無く機能する。
全体的な環境のインフレによりサルベージ先の貧弱さが響きやすくなった点や、手札コストを消費するようなカード自体が厳選されるようになった点も逆風と言える。
総じて、カードプールが増加した2025年11月現在ではリリース・手札コストいずれの用途でも優先するようなカードではないと言える。
《手摘みドラコ》に対してサルベージ先の質に大きな差があるため4枚目以降として採用する余地もまず無い。
敢えて採用するとすればアンデット族での統一にどうしても拘りたい場合となるが、アンデット族との相性もそこまで良くないためその場合ですら優先し難い。