通常魔法 【条件】自分フィールドに表側表示の「超時空戦闘機ビック・バイパー」がいる場合に発動できる。 【効果】レベルの合計が8以下になるように、 相手フィールドの表側表示モンスターを3体まで選んで破壊する。 このターン、自分は元々の守備力が800のモンスター(機械族)でしか攻撃できない。
新星のギアスチャージで登場する通常魔法。
《超時空戦闘機ビック・バイパー》が条件だが、レジェンドカードを除いてもデッキにカード名変更を含めると12枚採用できるため【ビック・バイパー】では発動は容易。
それでいて、レベル8以下を1:1交換以上の効率で除去できる優秀な効果を持つ。
下級モンスターならば複数破壊ができ、盤面次第では大損害を与えられ、ローレベルデッキ相手に特に強い。
《マルチプル》で裏側守備表示を攻撃表示にすることでこのカードで除去するコンボも狙える。
レベル低下効果を併せれば除去範囲・枚数の拡大も狙えるが、後述の攻撃できないデメリットが響き、【ビック・バイパー】に他にレベル降下とのシナジーを持つカードが無いのがネック。
デメリットとして元々の守備力800・機械族以外の攻撃を封じてしまう。
光属性・機械族のサポートカードを共有できるサイバーの大部分の攻撃を封じてしまうのは痛く、そちらとの混合構築とする場合は優先度が落ちる。
デメリットを回避できるアタッカーにはビック・バイパーフュージョンモンスターやそちらと並べた時の《オプション》、湧軍機や《荘厳なるブレイズファント》などが存在するため、このカードを採用する場合はそちらを軸にすることになるか。
特性上レベル9以上や耐性、裏側守備表示には無力な他、【ビック・バイパー】の他のカードとのシナジーが薄く、速攻時には2枚目以降のカードパワーが下がる点も問題となる。
【ビック・バイパー】のエースとなるビック・バイパーフュージョンモンスター2体は貫通や弱体化と言った相手モンスターの存在を前提とする効果を持ち、除去を行うとある程度効果が無駄になるアンチシナジーがある。
特に《ビック・バイパー リップルレーザー》とのアンチシナジーが顕著で、あちらを2回以上特殊召喚できれば下級モンスターの殆どは攻撃力を0にできるため、特化すればこのカードを使うまでもない場面が増える。
《ビック・バイパー リップルレーザー》の弱体化はレベル・耐性を問題としないためむしろこちらよりも有効範囲は広く、あちらの弱点を埋めるような用途にも機能しにくい。
それ以外にもビック・バイパー関連のカードのコストに利用できないのも難点で、フュージョン召喚への寄与が低く温存以外のフォロー手段にも事欠く。
《スプリッター・スライム》や《サイバー・ラッシュ・フュージョン》などの《ビック・バイパー リップルレーザー》の弱体化を無駄なく生かせるカードの方が爆発力が殆どの状況で上回り、デュエル自体を決められることが多い。
こちらの明確な優位は《オプション》抜きでも《超時空戦闘機ビック・バイパー》さえあれば相手の盤面を返せる点がある。
デッキ内の《超時空戦闘機ビック・バイパー》の多さだけでなく、元々のものであれば通常モンスターに通じない罠カードを掻い潜り、このカードの発動を狙える。
《救惺望御》などによる攻撃制限や表側守備表示を大量展開してくるような状況でも強く動けるのも固有の利点と言える。
《スプリッター・スライム》などのモンスターとの比較であれば魔法カード故にセットで温存を狙えるのも優位になりうる。
その他、構築によっては攻撃制限デメリットと相性の悪い《スプリッター・スライム》・《サイバー・ラッシュ・フュージョン》よりこちらの方が安定するケースもある。
総じて単体のカードパワーこそ高めで独自の強みも有するものの、ビック・バイパーカードとの役割の重複やアンチシナジーが響くため総合的には使いにくいカードと言える。
基本的にはフュージョン召喚を重視した方が良いため、あくまでも上記優位に示すような状況へのメタと捉え、明確な仮想敵を見据えて採用したい。