《這いずり回る半身》のバックアップ(No.9)

《這(は)いずり回(まわ)る半身(はんしん)》 †

効果モンスター
星３/闇属性/アンデット族/攻1000/守   0
【条件】このカードを召喚したターンに発動できる。
【効果】自分の墓地の通常モンスター（アンデット族／攻撃力０）１体を選んで手札に加える。

　デメリット無しのサルベージ効果でハンド・アドバンテージを稼げる。
　厳密に言うとこのカードの召喚により手札を１枚消費しているため手札は結果的に増えておらず、手札消費無しで１体のモンスターを出せるという点が強みとなる。
　しかし、効果自体はよりサルベージ範囲が広く、条件も緩く墓地を肥やすことも可能な《手摘みドラコ》の下位互換である。

　差別化要素としては攻撃力やアンデット族である点に注目することになる。
　しかし、アンデット族はサルベージより蘇生を得意としており、蘇生では効果を使えないこのカードと相性が良くない。
　サルベージ先のアンデット族もフュージョン召喚の素材になるなどの明確な強みも持たず、コストやリリース以外の用途がないためむしろ事故要因になりやすい。
　リリース確保要員としては攻撃力が上回り蘇生先の質も優れる《天始の怪依》・《封拳のキョシー》の存在が厳しい。
　あくまでも手札を消費せずに１体のモンスターを増やせることが強みのため蘇生でリリースを用意する動きと結果が変わらないことが多く、故に条件となるカードの質で差を付けられているのが実情である。

モチーフは、都市伝説として知られる「テケテケ」だろう。
テケテケの正体は事故で下半身が切断された人の霊と言われ、「テケテケ」と音を立てながら新たな犠牲者を求めて近辺を這いずり回る。